歌舞伎町で出会った、澄んだスープの安心感。深夜の「えっちゃんラーメン。」で過ごした贅沢なひととき

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歌舞伎町で出会った、澄んだスープの安心感。深夜の「えっちゃんラーメン。」で過ごした贅沢なひととき

眠らない街、新宿・歌舞伎町。ネオンが激しく明滅し、多種多様な欲望と活気が渦巻くこの街を歩いていると、ふとした瞬間に「飾り気のない、真っ直ぐな味」が恋しくなることがあります。

濃厚なドロドロの豚骨や、舌を刺すような刺激的なスパイスもこの街らしいけれど、今夜の私の気分はもう少し、身体の芯に静かに染み入るような一杯。
そんな思いで夜の街を彷徨っていた際、ふと目に留まったのが、西武新宿駅からもほど近い場所にある「えっちゃんラーメン。」でした。

喧騒の中に浮かび上がる、どこか懐かしい店構え

お店に近づくと、夜の闇に白く輝く看板と、明るい照明に照らされた清潔感のある外観が目に飛び込んできました。
西武新宿駅付近でラーメンを探している際、この界隈では珍しいほどにオープンな造りで、ふらりと入りやすい雰囲気を持っているな、というのが第一印象です。

一人でも、気兼ねなく立ち寄れる開放感

入り口の券売機で食券を購入するスタイル。店内はカウンター席が整然と並び、隣との距離感も程よく、圧迫感がないのが嬉しいポイントでした。
歌舞伎町で一人でラーメンを食べるというシチュエーションにおいて、この「ほどよい開放感」は非常にありがたいものです。

私が訪れたのは深夜でしたが、仕事帰りのスーツ姿の方や、これから夜が始まるであろう華やかな装いの方など、性別を問わず様々な方が黙々とどんぶりと向き合っていました。誰もが自分の時間を邪魔されず、それでいて街の活気は薄らと感じられる。そんな、歌舞伎町ならではの独特な距離感がこの店には流れているように感じました。

溢れんばかりのスープと、切り立てチャーシューの衝撃

今回、私がいただいたのは「中華そば」。運ばれてきたどんぶりを見て、まずその「なみなみと注がれたスープ」の迫力に目を奪われました。

表面を覆うラードの輝きと、出汁の余韻

スープの表面にはキラキラとラードが層を作り、食欲をそそる芳醇な香りが立ち上ります。
一口啜ってみると、キリッとした強めの塩気の後に、動物系の力強い旨みがじわじわと広がっていくのを感じました。
歌舞伎町ではあまり見ない「ちゃん系ラーメン」と称されるこのスタイル特有の、どこかノスタルジックでありながら、現代的なパンチも兼ね備えた味わいです。

決して「薄味」というわけではなく、むしろしっかりと塩気が主張してくるのですが、それが深夜の疲れた身体には不思議と心地よく響く気がします。

存在感を放つ、切り立てチャーシューの山

そして何より印象的だったのが、スープの中にこれでもかと敷き詰められたチャーシューです。
オーダーが入ってから切られているのでしょうか、その一枚一枚がスープの熱で脂を溶かし、麺と一緒に啜ると絶妙な一体感が生まれるように思えました。

麺は平打ち気味の中太麺。ツルツルとした喉越しが心地よく、なみなみのスープをしっかりと持ち上げてくれます。
合間に卓上の刻みニンニクを少し加えると、スープの輪郭がよりはっきりとし、最後まで飽きることなく完食へと向かわせてくれました。

この一杯が、なぜこの街に馴染むのか

歌舞伎町で過ごした時間を振り返ると、このえっちゃんラーメンが持つ「24時間という時間軸」の価値を強く実感します。

歌舞伎町 24時間 ラーメンという救い

朝、昼、晩、そして深夜。どの時間帯に訪れても、変わらない温度でそこにあるということ。
歌舞伎町に深夜でラーメンを求める人々にとって、この「変わらなさ」は一種の救いのように機能しているのかもしれません。

飲み会の締めとして、あるいは深夜作業の合間のエネルギー補給として。どのシーンでも、この真っ直ぐな中華そばは、訪れる人の胃袋と心を静かに受け止めてくれる。そんな懐の深さを、一杯のどんぶりから感じ取ることができました。

筆者の主観で答える「えっちゃんラーメン。」

訪れる前に私が気になっていた点や、実際に体験して感じたことをまとめてみました。

脂っこさはどのくらい感じた?

表面にラードの層があるため、見た目はこってりして見えますが、ベースのスープが澄んでいるせいか、最後まで重たくなりすぎずに食べられる印象でした。

お酒を飲んだ後でも楽しめる?

個人的には、お酒の後の「締め」にこそ真価を発揮する一杯だと感じました。あの強めの塩気が、酔った頭をスッキリさせてくれるような感覚です。

女性一人でも入りやすい?

明るい店内で外からも中の様子が見えるため、私は非常に安心感がありました。実際、女性のソロ客も見かけたので、心理的なハードルは低い方だと思います。

こんな時に訪れたい

個人的な感想として、このお店は以下のようなシチュエーションで特に輝くと感じました。

  1. 深い夜、心が少し疲れた時: あの溢れんばかりのスープを見ると、なんだか大らかな気持ちになれる気がします。
  2. サッと食べて、サッと帰りたい時: 提供のテンポが良く、スマートに食事を済ませられる心地よさがありました。
  3. 「肉」を欲しているけれど、重すぎないものがいい時: チャーシューのボリュームは満点ですが、スライスが絶妙なので、サラッと食べられてしまう不思議な魅力があります。

まとめ

歌舞伎町のラーメンの勢力図において、新しさと懐かしさを同時に提供してくれる「えっちゃんラーメン。」。

都会の喧騒を象徴するような西武新宿駅のそばで、24時間灯り続けるその場所は、私にとって「歌舞伎町の止まり木」のような存在に映りました。
澄んだスープの表面に映る店内の灯りを見つめながら、麺を啜る。そんな何気ないひとときが、この街での体験をより豊かなものにしてくれる気がします。

次にこの街を訪れる時、私はどんな気分でこの暖簾をくぐるのでしょうか。またいつか、あのなみなみのスープに再会できる日を楽しみに、夜の街へと戻ることにします。


※本記事の内容は筆者の訪問時の個人的な感想に基づくものです。最新の営業時間やサービス内容については、訪れる前にご自身で確認されることをおすすめします。

歌舞伎町マップ管理者

ほぼ毎週歌舞伎町で飲み歩いているのをきっかけに、歌舞伎町の良さを知って頂きたくて歌舞伎町マップを作成。

歌舞伎町に通い始めた頃は歩きにくいなと思っていたけど、今では歌舞伎の住人に。

ぜひ行って欲しいと思えるお店を中心に紹介させて頂いています。

歌舞伎町マップ 記事担当

お付き合いも兼ねて歌舞伎町にいる事で、美味しいご飯屋さんと出会えました。

怖いというイメージはあると思いますが、行くお店が事前に決まっていれば問題ありません。

紹介しているお店はどこも良いお店ばかりなので、一直線で向かってください。(笑)

お店の方にもぜひ歌舞伎グルメマップも見ているよ。とお声掛けもしてもらえればと思います。

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